口述筆記はなぜ幼稚になるのか
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IPhoneの音声認識で書いた文章というのは、文字を見ながら書く文章に比べて、あほになるのね。で、その原因をこんな早朝から考えている。
ここで、あほになる、というのは一言でいうと「文章全体がだらだらと長い、しかもつながってない」。
つまり、
- 前の文と後の文が同じことの繰り返し(同義反復が多く、論理が先につながらない)。
- かと思えば、前の文と後の文が飛躍しすぎる(論理が飛びすぎていて、間がつながらない)。
これは後から修正を加えないから、というのもあるのだけど、もっと大きな原因は、近視眼的になってるからじゃないかな、と思った。つまり、一文と一文をつなげることに必死になっていて、全体を俯瞰するイメージが頭の中から消えてしまっている。
うーむ。これを解消するには、話しながらも、全体のイメージを頭の片隅に常に置いておかなければならないようだ。
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で、昨日のタローさん(@ taro_doudesyo)のツイートを見て、考えてみました。
@simplesynthesis 筆記ではないんですが、通訳学校時代の先生が、日本語でA4にびっしり書かれた原稿を1分で英語に要約してみるって言って、自分が時間計ったら59秒でビシッとやり遂げてました(しかも初見の原稿)。こんな職人芸を目の当たりにすると鳥肌立ちますねぇ…
— タロー (@taro_doudesyo) December 8, 2013
A4びっしりに書かれた文章をわずか1分足らずで英語に要約する力。
私には英語をしゃべる能力、というのは皆無なので、英語、というところを日本語に置き換えた上で、この力を分解してみると、
(1) A4に書かれた文章を1分で話せる状態に要約する。
(2) 要約した文章を1分で日本語で話す。
かな?
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まず、(1)について。
「短い時間」で「要約」できる、ことをもっと分解してみると、
- 短時間で、その文章の抽象と具体のレベルを分けられること。
- 短時間で、1分で話せる内容まで第1レベルを削ぎ落とすことができること。
- 短時間で、その第1レベルにある個々のテーマを文章としてつなげられること。
そして、(2)について。
頭の中にある文章をよどみなく口から発音できること。
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(2)については、人前でプレゼンすること、というまた少し違った能力の検討が必要なので、置いとくとして、
音声入力を練習する際は、その前の考える時間で、こんなイメージを頭の中に置いとくといいみたいだ。
1分で話せる箇条書きの文の数って5個くらいかな、とか思って適当に書いてみたんだけど、5個の文ってゆっくりしゃべってやっと30秒なんだ!
とすると、1分だと10個の文を話さなきゃいけないのか。会話の1文って30字前後かな。とすると、1分で300字、twitterにすると2ツイートちょっとだ。
なるほど…。
なんかよくわからないけど、奥が深い…!
じゃー、またねー